急激に気温が下がったかと思うと、突然夏が戻ったかのような暑さ。今年の東京は、ここ最近頻繁におこる地震のように、気を抜いているとドキッとするような出来事が起こる、テンションの差が激しい晩夏です。
今年の夏はいつもにも増して、さまざまな変化のうねりやその種子を、私を取り巻く環境:住んでいる国、生きている業界、個人的な人間関係 ー すべてにおいて、目に見える形で意識できたように思いました。
その時代に生きる人々が欲しているものを、整理・意識化し、新しい技術やすでにある技術をもって、目に見えるもの、触れるもの、あるいはコミュニケーションのシステムとして変換・実在化させ、人々に広く使えるようにすること、が私が考えるデザイナーの役割です。
そして私は私の実体験から、これまで以上に発想、発見、そしてトライ・アンド・エラーのできる環境が、ますます重要になってくることを感じています。欧米では、9月は新学期のはじまる月。日本でも大学は後期がはじまります。今年のはじまりの月はいつもにも増してわくわくすることが起こるような予感がしています。