10月 十月 神無月 October

変化というのは、ある日突然起こるものもあるけれど、意識的にあるいは無意識に、自ら起こしているものもあると思います。これまでうまくいってきた流れとあわなくなってきた時。動きがだんだんと停滞してきた時。自分は変わらなくてよいと思っていても、時は流れ、環境は変わっていく。生物がその進化の過程で、自らがもつ最も強く特徴的な能力を選び、そこを進化させてきたように、変化を選ぶということは、生命を維持していこうとする本能とも強く関係しているように思います。

まわりで起こる変化は、小さなものから大きなものまで、あるいは、間接的であれ直接的であれ、自らの有り様に否が応でも影響を与えます。それでも変化を受け入れることは、未来に生きようとする意志のあらわれであり、希望に向かおうとしている生命の力だと思います。

最近、Birdsが知り合い、交流させていただきはじめた、博報堂イノベーション・ラボの方から、冊子「広告」をいただきました。イシューは「10年後、私たちの未来はどうなる?」。プロローグに「一人ひとりに幸福であることを感受する力が必要であること、(中略)多様な価値観を一人ひとりが受け入れることの重要性などがみえてきました」とありました。「“デザインする”という言葉には、受動的に未来を受け入れるのではなく、より良い未来を構想し、選択するんだという意志を込めました。」という言葉に、私はとても強く共感しました。